ピッツバーグ訪問のつづき

FRICK ART & HISTORICAL CENTERを後にして向かったのは、ピッツバーグ大学の学びの聖堂(Cathedral of Learning)。

Wikipediaによれば、この学びの聖堂は1937年に完成したゴシック様式の建築物で、42階建て。大学の建物としては全米で一番高いそうです。世界でもモスクワ大学のメインビルディングについで第2位だそうです。
この建物、外観も内部もとても大学の校舎とは思えない雰囲気があります。事実、ただの校舎ではなくピッツバーグの象徴として建設されたもののようです。そして、1階部分のコモンズ・ルームと呼ばれるところは、どこかの美術館かのような印象を受けました。

4階部分まで吹き抜けになっていて開放感があり広々としていますが、とても落ち着いた雰囲気でした。夏休み期間中のために学生さんもチラホラ見かける程度、観光客も少なくゆっくりみることが出来ました。

ところで、この『学びの聖堂』の建築に際しては、やはり随分とお金がかかっているようで、いろんなところからの寄付や地元住民をも巻き込んだキャンペーンなどで資金が調達されたとのことです。また、地元のコミュニティにもできるだけ参加してもらえるように考えられ、当時、ピッツバーグに住み着いていた移民の提案が形になった『ナショナリティ・ルーム』があります。これは、世界各国の建築様式に沿って作られた教室で、今も実際に使用される大学の講義室でありながら観光名所となっているそうです。
これらの教室は、建築当初から造られた教室もあれば日本のように1999年に新しく造られたものもありました。ちなみに日本の教室は江戸時代の民家を模したものだそうです。

これはオーストリアで17-18世紀のバロック建築

大学校舎なのにこれだけの見ごたえがあるのには驚きでした。おそらく上の方の階に上がれば街全体をみることもできたのでしょうが、コモンズ・ルームとナショナリティ・ルームをみて満足してしまい、上の階に上がるのをすっかり忘れてしまいました。ちょっと残念。

同じ敷地内にある教会にも立ち寄ってみました。


今回のフリック邸とピッツバーグ大学への訪問は、ピッツバーグアメリカの歴史を知るにはとても良い機会になりました。
8月16日 pm10:08