ポルトガル ⇒ アメリカ

ポルトガルからアメリカへの帰国。ちょっと緊張していました。
ブラガのホテルを出発したのは朝6:00。早朝にもかかわらずブラガでお世話になった方がポルト空港まで送ってくれました。1時間足らずで予定通りポルト空港に到着。タクシーで移動する予定だったのですが、ポルトガルではみんなそうしているから遠慮しないでってことでお言葉に甘えました。最後の最後まで心のこもったおもてなしに感激した次第です。
帰りの行程はポルト ⇒ リスボン ⇒ フィラデルフィア ⇒ ピッツバーグという予定でした。さて、チェックインです。実は前日にインターネットでチェックインを試みたのですが出来ず当日カウンターでする必要がありました。で、チェックインしたものの渡された搭乗券はポルトからリスボンまでだけ。ポルトではリスボンから先のチェックインはできないとのこと。なのでリスボンで一度外に出て再度カウンターでチェックインすることに。とほほ…すでに気分は焦ります。
ところが、ポルトからリスボン行きの飛行機が時間になっても全然動きません。随分たってからアナウンスで荷物の関係で遅延していると。あぁぁ〜こりゃ大変です。結局30分以上遅れて出発となりました。機内で客室乗務員に乗り継ぎのことを確認してみたけれどかなり表情がシビア。それでもリスボンに到着した時、相談した客室乗務員が気を利かせて地上勤務のスタッフに私達を案内するよう声かけてくれました。が、ここで問題が!『一旦出て再チェックインが必要』だということが伝わっておらず、直接乗り換え口を教えてくれたのです。焦っている私たちも教えてもらった通りにとにかく走りました。広い空港を走ること走ること…で見えてきたのはイミグレーションの窓口のすごい人です。でもちょっと待って…『搭乗券がないとダメなんじゃないか…』と。    


やっぱり…ダメでした。時間がどんどん過ぎて焦ります。無理かも?でももしかしてチェックインにさえ間に合えば何とかなるかも…と、またまた広い空港を走って外に出てチェックインカウンターへ。
アリャリャ〜搭乗手続きは終了してました(@_@);ガックリです。
結局、遅延した航空会社のカスタマーセンターで相談して行程変更。 リスボン ⇒ ヒースロー@ロンドン ⇒ ワシントンD.C. ⇒ ピッツバーグ という長旅になったのです(泣)。
さて、気を取り直してリスボンからヒースローへ。上空からはフランスのイギリス海峡に面した海岸沿いやロンドン市内、そしてビックベンなどが見えました。そして乗り換えです。ここではワシントンD.C.までの搭乗券を持っていたのでターミナルを移動するだけです。が、しかし、ヒースロー空港が広いのなんのってびっくりです。ターミナルの移動にバスで10分弱かかり、イミグレーションで並び、さらにセキュリティチェックですごい人。すべては運に任せるしかないのですが、セキュリティチェックで並んだラインで荷物検査の機械がトラブル。数分のタイムロス。さらに夫のリュックがキンコンキンコンとなりすべてのものを出して安全確認。疲れます。そして時計をみたら…ひぃ〜あと20分もない。おまけに搭乗口へは15分かかるという案内が…倒れそうです。
そしてここでもまた二人で走って移動のモノレールに乗って(間違えそうになって知らない人に助けられました…)搭乗口へ行ったときには、怖い顔をした地上職員の冷たい視線がありました(悲) 何とか間に合いましたが、トイレに行く暇もなく、水を買う時間もなく乗り込むことになりました。救いだったのは座席がビジネスクラスにランクアップしていたことです(^^) そして、航空会社がBRITISH AIRWAYSだったのもラッキーでした。ヒースローからワシントンD.C.までは8時間のフライトになるのでとてもありがたかったです。

さて、ワシントンD.C.にいよいよ到着しました。あははぁ…また遅れてます。ヒースローを出発するとき私たちの後にも誰かを待っていたようで30分くらい送れて出発した分がしっかり遅くなっていました。緊張の入国審査もあります。またまたワシントンD.C.のダレス空港でも大運動会の予感が…。

入国審査については結果的にはスムーズに終わりましたが、I-94の記入で不明な点があって質問しようとしたら『一度列から離れてあの人に聞け!』と高圧的なひとことに一気に元気がなくなりました。たいしたことではなかったのであまり大きなタイムロスにはなりませんでしたが、威圧的で緊張感の高い雰囲気に疲れました。

入国審査を終えて一旦外に出て再チェックインです。何とかチェックイン完了。これで搭乗口にたどりつければ最後の飛行機に乗れる…とちょっと嬉しくなりました。が、時間がないので座席は搭乗口のカウンターで…という状況でした。
そして最後のセキュリティーチェックです。はぁ〜ここで悲しいかなお土産にもらったポートワインのミニチュアセットを手放すことに…(ホントに泣きました)。ここまで何度もセキュリティチェックを通ってきたのに何故にここで没収か!と悲しくなりました。係員の言い分は100mlを超えているので手荷物に入れるのはダメ。もう一回チェックインに戻って荷物を預けたらOKだと。時間が無くて走って移動している私たちにそんな時間がある訳ないのです。泣く泣く手放しました。そういえば、リスボン空港でも、街のスーパーで買ったタコの缶詰を没収されたのでした…。思い出すと悔しい。

それにしても今回の度重なるセキュリティチェックを経験して、こんなに係員個人の能力?に依存していて大丈夫なのだろうかって思いました。係員が『あれ?』って思うかどうかによると感じたからです。いずれにしても人間がやることだから仕方ないのでしょうかねぇ〜。

こうして最後のセキュリティチェックを涙とともに終えた後も、運動会は続きました。そしてようやく搭乗口に着いた時、カウンターの係員が私たちに言った言葉は「もう席がないのよ!」でした。
えぇ〜ここに来ていよいよ足止めですか、とがっかりしたその時、突然この方、機内に向かって走って行きました。息せき切って戻ってきたと思ったらPCをパチパチ。どうやら空いてるシートを確認してくれたようです。そして私たち二人とその他にも3人ほど待っている人がいましたが、みんなシートNo.を記載した搭乗券が発行されて、時間ギリギリにピッツバーグ行きの最後の飛行機に乗り込むことができたのです♪
この時、時刻はアメリカ東部時間でpm10:00、ポルトガル時間では翌日のam3:00でした。

pm11:00無事にピッツバーグに到着。ここから車です。結局、自宅に着いたのは夜中の1時を過ぎていました。無事に戻ってこれてホッとしました。夫にとっては最後の車の運転がかなりきつかったと思います。ありがとう♪

ポルトガルの旅はこんな形で終わりになりましたが、これもいい社会勉強になりました。そして期間限定とは言えアメリカに暮らして、ヨーロッパへ旅行に行くことが、本当に贅沢で貴重な体験なのだ、と改めて感じた次第です。感謝です♪


最後の写真はシントラの王宮前に止まっていたパトカーのクラッシックカー。今となってはカワイイですが、当時は怖い存在だったのでしょうね(^^)
これにてポルトガルの旅日記は終了です。

10月7日 pm9:30   ポルトガルの旅が終わってちょうど1週間。旅日記、自分で書いていて楽しかったです。